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2018.12.19 Wednesday

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    アラビアンナイト演出ノート1「千と一夜の物語」

    2017.01.11 Wednesday

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      演出の倉迫です。

       

      稽古場日誌や出演者紹介は俳優にお任せするとして、

      なぜ「アラビアンナイトを上演しようと思ったのか」、

      「今回のアラビアンナイトはどんな作品なのか」を

      本番まで書いていきたいと思います。

       

      まずは原作の「アラビアンナイト」の基礎知識から。

       

       

      アラビアンナイトはヨーロッパでつけられた題名で、

      アラビア語では「アルフ(千)・ライラ(夜)・ワ(&)・ライラ(夜)」、

      千の夜プラス一夜で「千一夜物語」とか「千夜一夜物語」とか呼ばれます。

      僕の語感としては「千夜一夜」派です。

       

      この物語がいつ頃できたのか、詳しいことはわかってません。

      9世紀に書かれた紙の断片が発見されているので、

      少なくとも8世紀後半頃から読まれていたのではと推測されます。

      バグダードを新たな都としたアッバース朝の時代、

      日本だと平安時代ですね。

       

      千夜一夜物語の特徴としては、口伝えの民話集ではなく、

      特に初期に集められた物語は、そのいずれもが、

      「文学的な効果を狙った完成度の高い名作」と言われています。

      昔話や民話を編集したり、翻案したりして、

      より複雑な構造を持った作品に仕上げているんですね。

       

      ちなみに、この初期の物語集の中に

      アラジンもアリババもシンドバッドも入ってません。

      これらは後から付け加えられた物語なんですね。びっくり。

      アラブの文化圏の変化の中でエジプトの物語が加わったり、

      ヨーロッパで「アラビアンナイト」が人気になったから、

      他のアラブの物語がその一部とされて出版されたりして、

      どんどん増殖していったんですね。

      だから「アラビアンナイト」には定本というものは存在しません。

       

      中世以前のアラブで生まれた文学性の高い物語集が、

      18世紀のヨーロッパで大ブームとなり、

      いくつもの違う「アラビアンナイト」が翻訳・編集され、

      それが19世紀末の日本に輸入されました。

       

      日本はアラブ文化と、

      まずはヨーロッパのオリエンタリズムの産物として出会ったんですね。

      そういう来歴の物語集であるということに、僕はまず興味を持ちました。

       

      そうして、いくつもの「アラビアンナイト」に当たってみた結果、

      いったい何を思ったのかは、また明日の夜に書きます。

      お、なんかちょっとシェヘラザードみたいですね(笑)。

       

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