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2017.12.25 Monday

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    アラビアンナイト演出ノート5 アリババと3人の女性たち

    2017.01.16 Monday

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      倉迫です。

      なんと、昨晩はこれを書いてる途中に寝落ちし、

      朝になってしまいました。

      シェヘラザードだったら、首を斬られているところです。

       

      さて、昨晩は『音楽劇 アラビアンナイト』の二つの大きな柱のうち、

      『星のさだめ』についてお話しましたが、

      今日はもう一本の柱『アリババと40人の盗賊』について、お話します。

       

      (いもとようこさんの絵本にもあります)

       

      アリババと聞くと、こんなポーズを取っての「開け、ゴマ」ですよね。

      この呪文を唱えると洞窟が開き、中には金銀財宝が山のように隠されている、

      というイメージをお持ちの方が多いと思うんですが、

      「開け、ゴマ」と言って洞窟を開けるシーンは序盤にしか出てきません。

      そして、タイトルロールでもあるアリババですが、実はさして活躍しません。

      どちらかというと悪意なくトラブルを招きよせる存在だと言えます。

      で、そのトラブルに巻き込まれるのがアリババの妻とアリババの兄の妻であり、

      トラブルを解決するのが女奴隷のモルジアーナ(またはモルジアナ)です。

       

      『アリババと40人の盗賊』を読みなおした時、

      アリババよりもアリババを取り巻く女性たちが目立つ作品という印象を受けました。

      そして、トラブルに巻き込まれるのを「神の御心」と言って受け入れる女性たちと、

      トラブルを解決しようと「知恵」を駆使する女性という対比が鮮やかに感じられました。

      この「知恵」を駆使するモルジアーナが、アラビアンナイトの中で、

      人気キャラクターの一人というのもうなづけます。

       

      (剣の舞を踊るモルジアーナ)

       

      アラビアンナイトには美しいと称される女性が多く登場しますが、

      身分の高い女性が称賛されるときは「朝の光のような」とか、

      「満月のような」という枕詞がつけられることが多いです。

      肉体的な美しさ+聖なる美しさ、ということなんでしょうね。

       

      一方、肉体美に恵まれた女奴隷が褒めたたえられるには、

      肉体美に加えて「言葉使い・機知・歌や踊り」という特質を

      備えていることが多いです。

      モルジアーナもそうした女性の一人です。

      結果、彼女たちは男性社会の中で思わぬ出世を遂げていきます。

       

      アラブの文化は男性による「秩序」を重視しています。

      その秩序を脅かす存在として「知恵のある悪女」と、

      あるいはモルジアーナのように秩序を回復させたり、

      秩序が乱れるのを事前に防ぐ「知恵のある女性」がいます。

      そのどちらもが魅力的に描かれているのが、

      アラビアンナイトが世界的な文学になった理由の一つと言われています。

       

      ちなみに盗賊の40人という数字は、正確な数を示すものではなく、

      他の話の中でも「40人の召使」とか「40人の乙女」とかよく出てくるんですが、

      「たくさん」という意味だと思って良いようです。

       

      20(金) 16:00

      21(土) 13:00 / 17:00

      22(日) 15:00

       

      チケットは全席指定となっています。

      武蔵野市文化事業団

      Confetti

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