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2017.12.25 Monday

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    アラビアンナイト演出ノート8 子どもたちに向けた作品を創る理由

    2017.01.19 Thursday

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      倉迫です。

      お蔭さまで最終日、22(日)15時の回の前売りチケットの販売は終了しました。

      21(土)17時の回の前売りも残り少なくなってきています。

      20(金)16時と21(土)13時が、良席をお求めの方にはおすすめです。

       

      さて、僕は子どもたちに向けた作品を多く上演しているからか、

      「子どもがお好きなんですね」と、よく言われます。ありがたいことです。

      でも、僕が子どもたちに向けた作品も創るようになったのは、

      子どもを好きだったからではありません。というと、誤解されそうですね。

      もう少し、別の理由からだと言うのを、今日は書いてみます。

       

      よみしばい『アラジンと魔法のランプ』(C)Hironobu Hosokawa

       

      今でこそだいぶ慣れましたが、もともと僕は子どもが苦手でした。

      なぜかと言うと、僕が「子どもが苦手な子ども」だったからです。

      僕はクラスメイトの「子どもっぽさ」や「子ども同士のノリ」みたいなものが

      苦手な子どもでした。マセガキ+転校を重ねたことも関係していたと思います。

      そして、「子どもが苦手な子ども」のまま、僕は大人になりました。

       

      そんな自分が30歳を過ぎて、

      子どもたちに向けた演劇を創るようになった理由は二つ、あります。

       

      一つは、「子どもが苦手な子ども」だった自分が、

      子ども時代の楽しかった場所は劇場だったからです。

      単なる市民会館や県民文化ホールみたいな場所での上演だったと思いますが、

      例えば『大どろぼうホッツェンプロッツ』の人形劇を観に行った経験は、

      作品の内容は忘れても、今でも「楽しかったな」という記憶は残っています。

      もちろん年に何度も演劇を観に行けてたはずはありません。

      「子ども劇場」に入会してたとかではないから、おそらく年に一回か二回。

      それでも30を超えて、自分はなんでこんなに劇場という場所に惹かれるのかを

      考えた時、答えはそこにありました。

      子どもの時にとても楽しい思いをした場所だから。

       

      よみしばい『星の王子さま』ワークショップ

       

      もう一つの理由は、「子どもが苦手な子ども」だった僕ですが、

      いい年になったからか、自然と「子どもたちに優しい社会」を望むようになりました。

      自分のこの変化は、だいぶ予想外だったんですが、受け入れることにしました。

      たぶん、そういう社会は大人にも優しいだろうから。

       

      でも、苦手は苦手なんです。嫌いではないですよ。

      どう接していいのかわからない。ので苦手。

      だから「子どもたちに優しくしたいなあ」と思いつつも、

      どうしていいのかわからないので

      「子どもたちに優しくありたいなあ」と漠然と思うようになりました。

      わかっていただけますでしょうか、この違い。「したい」と「ありたい」。

       

      子どもたちを見ると思わず微笑んでしまうとか、

      泣いている子どもを見ると「あーどうしよう」となるとか、

      そういう視線をせめて注げるようになりたいと思ったのです。

      で、優しくありたいを目指した時、

      子どもたちに向けた創作を考えるようになりました。

       

      だから、「子どもとおとなにいっしょに楽しむ舞台」には、

      僕のようなかつて「子どもが苦手だった子ども」だった大人たちが

      来てくれないかなあと思ったりもします。

      僕は子どもたちに向けた作品を創ることで、

      自分の子ども時代と出会い直し、

      どんな大人として生きていくのかを考え続けています。

       

      劇場は、そんなこともできる場所なんです。

       

       

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