【外部演出】12月の音楽朗読劇公演
2014.11.25 Tuesday
主宰・演出の倉迫です。
12月に音楽朗読劇の演出をします。
かなり面白い企画ですので、ちょっと長い公演案内となります。
今回はOrt-d.dによる公演ではなく、
声優・イラストレーターの川上千尋さんと
俳優・声優・グラフィックデザイナーのあきやまかおるさんの創作ユニットWitchRooRの公演です。
あきやまさんとは2005年10月に上演した
にしすがも創造舎上演プロジェクト『サーカス物語』からの付合いで、
(http://www.land-navi.com/backstage/report/anj/)
あと川崎市と宮崎市で上演した『ポラーノの広場』にも出てもらったりしました。
(http://www.miyazaki-ac.jp/moyooshi/2008/0111.htm)
今年の『ケンゲキ!』での二つの音楽朗読劇、
「宮沢賢治のイーハトーボ」と「朗読と歌の会 −ポランの広場−」にも出演してもらい、
そんな縁から、音楽朗読劇つながりということもあって演出をすることになりました。
川上さんもあきやまさんも本当に多才で、
たとえばチラシはイラストを川上さんが描いて、
あきやまさんがデザインしたりしています。
舞台美術は主に川上さんが、
演出や音楽の方向性はあきやまさんが、
それぞれ強いイメージを持っており、
僕は彼女たちのイメージの実現を手助けすることと、
原作の世界観を演劇にしていくためのアイデア出しをしています。
生演奏を担当するのは、リュートという古楽器を使う
Lute and Vocal Duoの「月猫とリュート」さん。
いやあ、このリュートという楽器の音色がすばらしくステキです。
そしてボーカルの坂本美里さんの声の透明感にしびれます。
稽古の最初から付き合ってくれて、一緒に考えてくれるという、信頼できる方々です。
上演するのは、紅玉いづきさんの人気作『ブランコ乗りのサン=テグジュペリ』(角川書店)。
20世紀末に都市部を襲った天災から数十年後の首都湾岸地域に作られた少女サーカス団が舞台。
天才ブランコ乗りである双子の姉・涙海(るう)の身代わりに舞台に立つ愛涙(える)の物語です。
紅玉さんは1984年、石川県金沢市出身。金沢大学文学部卒業。
『ミミズクと夜の王』で第13回電撃小説大賞・大賞を受賞し、デビュー。
その後も、逆境を跳ね返し、我がものとしていく少女たちを描き、強固な支持を得ている方です。
僕は今回の作品で初めて読んだんですが、言葉の使い方が独特で、
一つ一つの文章に不思議な余韻が響きます。
この魅力を俳優の肉声によって表現できるかが挑戦です。
出演者、音楽、テキストの三者の相乗効果によって、美しく幻想的な空間が実現しつつあります。
なかなか味わえない濃密な世界をお約束できると思いますので、
12月3日から7日、駒込のギャラリー・ラグロットにお越しください。
公演の詳細と予約方法は下記のサイトにアクセスしてください。
すでに売り止めの回も出ているようですので、ご予約はお早めに。
http://roor.kawakamichihiro.jp/