Theatre Ort (シアター・オルト) よみしばいワークショップのお知らせ
2015.03.14 Saturday
Ortでは近年、本を片手に俳優の声と体を駆使して観客とコミュニケーションしながら、
想像力をガイドしていく「よみしばい」という手法での上演を数多く行っています。
朗読の手軽さと演劇の豊かさをあわせもつこのスタイルは、劇場でない場所での上演が可能なことや、
レパートリー化しやすいこと、演劇に不慣れな観客にもなじみやすいことから、
公共ホールの文化イベント、図書館や学校、市民の集いの場などの出張上演に向いています。
「全ての場を劇場に」というOrtの活動コンセプトを具現化するこの手法は、
主宰の倉迫の豊富なリーディング上演の演出や朗読講座の講師経験によって生まれたものです。
今回のワークショップでは実際に「よみしばい」の手法を体験してもらうことに目的にします。
ご興味のある方の参加をお待ちしています。
日程:4/2(木)3(金)4(土)6(月)9(木)10(金)
時間:19時〜22時
会場:にしすがも創造舎 音楽室
定員:各回6名
料金:1回2500円
条件:すでに俳優として活動している方で3回以上参加できる方。
朗読やドラマリーディングの経験はなくても大丈夫です。
応募:ortdd@amail.plala.or.jp
*事前のお問合せもメールにてこちらのアドレスにご連絡ください。
主催:Theatre Ort
特別協力:にしすがも創造舎
たちかわラボvol.2始まりました
2015.03.09 Monday
倉迫です。
昨日から、Theatre Ortによる「たちかわラボ」が再開しました。
今回は3月8日、22日、29日の日曜日の夜に全3回で行います。
たちかわラボは「ラボ」という名前の通り、
参加メンバーと一緒に演劇を研究することを目的にしています。
劇団員や知り合いの俳優さんたちと一緒に
いろいろ実験しながら演劇について考えるというものです。
会場は立川市のたまがわ・みらいパーク。
今年の夏からはたちかわ創造舎内の施設になる、地域密着型の文化施設です。
今回のたちかわラボの研究テーマは「絵本を演じる」。
第一回の今日は「ひとりで読む」を課題に、
稽古場にさまざまなタイプの絵本を持ち込んで、
その中からそれぞれ一冊選んで、
まずは「よみきかせ」から始めてみました。
参加メンバーが、よみきかせに長けてるメンバーだったので、
ただ読むだけとは違う、俳優ならではのさまざまな読みが観られました。
本日の研究成果としては、
絵本の世界観をふまえて「絵の見せ方とページのめくり方」
「物語の内と外での身体の変化」「物語への批評性」をどう見せていくかが大事、
ということを発見できました。
次回は「複数で読む」ということを課題に、さらに研究を進めてみます。
たちかわ創造舎:プレ企画vol.3トークイベントのご案内
2015.03.08 Sunday
Ort-d.dあらためOrtはただいま、私がチーフ・ディレクターを務める
「たちかわ創造舎」のオープンに向けたプレ企画の準備を進めております。
たちかわ創造舎は今年8月に立川市に新たにオープンする
10月からの本格始動を前に、プレ企画として僕が
いろいろなお話を伺うトークイベ
単なるトークではなく、Ortならではのゲストが薦める本の紹介&朗読もある、
ちょっと変わったスタイルのトークイベントです。
http://tachikawa-sozosha.jp/
今回は
「絵本『百年の家』から考える文化・芸術のインキュベーション」をテーマに、
ゲストに武蔵野美術大学教授の今井良朗さんをお招きして、
土地の記憶に基づいた文化と産業を結ぶインキュベーションのあり方を考えます。
また特別ゲストに多摩信用金庫・価値創造事業部の三島雄介さんをお迎えして、
インキュベーションについての具体的なお話を伺います。
ブックパフォーマンスでは、ゲストの今井先生がご提案された絵本
『百年の家』(作:J.パトリック・ルイス 絵:R.インノチェンティ 訳:長田弘)を、
劇団員の村上哲也、平佐喜子、串山麻衣の三人でリーディング上演します。
『百年の家』は国際アンデルセン賞画家賞受賞インノチェンティの傑作と呼ばれ、
100年の歳月を、ことばの世界と細密な絵の世界で融合させています。
一軒の古い家が自分史を語るように1900年からの歳月を繙きます。
自然豊かななかで、作物を育てる人々と共にある家。
幸せな結婚を、また家族の悲しみを見守る家。
やがて訪れる大きな戦争に傷を受けながら生き延びる家。
そうして、古い家と共に生きた大切な人の死の瞬間に、ただ黙って立ち会う家。
ページをめくるごとに人間の生きる力が深く感じられます。
これをどう表現するのか、上演時間20分弱の短編ですが、試行錯誤を続けています。
東京23区外の地方都市において芸術は商業、観光、教育、福祉といった産業と結びつき、
行政とイコールパートナーとして企画提案、運営実施を行っていく必要があります。
今回のイベントは芸術文化団体の法人化を考えている方や
芸術文化を街づくりのための産業として創業することをめざしている方にぜひ聞きに来て欲しいです。
もちろんブックパフォーマンスの興味のある方のご来場も大歓迎です。
たちかわ創造舎のwebから予約いただけると幸いです。
・日時:3月14日(土)14:00 〜16:00
・会場:たましん事業支援センター(Winセンター)
・入場無料
会場である、たましん事業支援センター(Winセンター)は、
多摩川信用金庫が運営している創業支援のための施設です。
今回のテーマに合った場所として、ご協力をお願いしたところ、ご快諾いただけました。
http://www.win-center.jp/
〒190-0012 東京都立川市曙町2−8−18東京建物ファーレ立川ビル1F