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2018.12.19 Wednesday

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    一定期間更新がないため広告を表示しています

    『音楽劇 アラビアンナイト』終了しました

    2017.01.24 Tuesday

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      倉迫です。

      一昨日、吉祥寺シアターでの千秋楽をはね、

      『音楽劇 アラビアンナイト』、終了しました。

       

       

      感無量、です。

       

      たちかわ創造舎で製作した初の大きな公演であり、

      (『想稿・銀河鉄道の夜』は再演でしたし、稽古はにしすがも創造舎でした)

      たちかわシアタープロジェクトによる初の主催公演であり、

      僕がたましんRISURUホールと吉祥寺シアターで初めて上演するという、

      初めて尽くしの公演でした。

       

      また、この公演には二つの重要なミッションがありました。

      一つは「立川で質の高い舞台を製作し、他地域へ発信すること」、

      一つは「子どもとおとながいっしょに楽しめる、芸術性の高い舞台にすること」。

      どちらも簡単ではありませんし、終わってみてどこまで達成できたのか、

      じっくりと検証しなければなりませんが、

      立川と吉祥寺の両会場合わせて動員1900名という人数以上の、

      手ごたえと成果を感じることができました。

       

      あと安堵感ですね。すごい楽になりました(笑)。

       

      年々、背負うプレッシャーと使命感を多くなる一方ですが、

      来年度に向けて、大きな励みと課題を与えられたと思っています。

      たちかわ創造舎、たちかわシアタープロジェクト、

      そして我が劇団Theatre Ortのこれからにご期待ください。

       

       

      次は、1月30日(月)16時から、たちかわ創造舎にて

      放課後シアター『よみしばい ハーメルンの笛吹き男』です。

      出演は平佐喜子、小林至、そして演奏にヤストミ フルタ。

      詳しくはまたお知らせします。こちらもお楽しみに!

       

       

      アラビアンナイト演出ノート最終回 公演に向けてお客様へのお願い

      2017.01.20 Friday

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        倉迫です。

        明日はいよいよ初日です。

        なので、演出ノートもこれで最後です。

         

        この作品、立川公演から二度目の公演初日ですが、

        劇場に合わせて、こまごま作り替えた結果、

        同じストーリーでありながら、シーンの手触りはずいぶん変わっています。

        ですので、新たな作品を上演するのと同じくらい、

        お客さんに受け入れられてもらえるだろうかと、不安と期待でいっぱいです。

         

        とはいえ、三日後にはすべてが終わるわけで、

        そしたら少し羽を伸ばすつもりです。

        この一年、ちょっと忙しすぎました。

        実際、体にもいろいろダメージがたまっているので、

        2月、3月と放課後シアターやそのほかのイベントもありますが、

        ペースを落として、来年度からのことをゆっくり考えたいと思います。

         

        なので、この公演の三日間は、お客様との出会いを存分に楽しみますよ!

        ぜひ、劇場に遊びに来てください。

         

         

        そして、お客様に一つ、お願いがあります。

        「アラビアンナイト」というこの人類の遺産ともいうべき世界文学は、

        ヨーロッパに紹介される前までは、「アルフ・ライラ・ワ・ライラ」として、

        アラブ世界で大切に伝えられてきました。

        現在、知られている最も古い写本はシリアで15世紀ころに作られたものなんだそうです。

        シリアのアレッポなどの大都会では、コーヒーハウスに集まった人々が、

        語り手の物語に聞き入り、人々は物語をめぐっての議論に熱中していたと言われています。

         

        シリアのアレッポ、

        ニュースや記事などでお聞き覚えがある方も多いのではないのでしょうか。

         

        昨年行った「アラビアンナイトを知るための連続レクチャー」の中の

        『アラブ音楽レクチャー』でウード奏者の常味裕司さんが語ってくれた、

        平和だった頃のシリアのすばらしさ、

        写真で見せていただいたアレッポの美しい街並みが、僕は忘れられません。

        そして、『アラブ料理レクチャー』講師の金子貴一さんも

        「アラブでもっとも美味しいのはシリア料理だ」とおっしゃっていました。

        いい店がたくさんあったと。

         

        そういう場所が今、紛争によって破壊され、

        多くの子どもたちの生命が危機にさらされています。

        僕はその事態を知り、座組の皆に相談した結果、

        『音楽劇 アラビアンナイト』上演チーム有志一同からの呼びかけという形で、

        シリアの子どもたちへの人道的な支援に協力するために、

        日本ユニセフ協会による「シリア緊急募金・寄付」の募金箱を

        劇場ロビーに設置することにしました。

        募金の総額や日本ユニセフ協会への提供の報告は

        後日、たちかわ創造舎のウェブサイトにて行います。

        観劇のあとに、もしご協力いただけるようでしたら、

        ぜひともよろしくお願いします。

         

        アラビアンナイト演出ノート8 子どもたちに向けた作品を創る理由

        2017.01.19 Thursday

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          倉迫です。

          お蔭さまで最終日、22(日)15時の回の前売りチケットの販売は終了しました。

          21(土)17時の回の前売りも残り少なくなってきています。

          20(金)16時と21(土)13時が、良席をお求めの方にはおすすめです。

           

          さて、僕は子どもたちに向けた作品を多く上演しているからか、

          「子どもがお好きなんですね」と、よく言われます。ありがたいことです。

          でも、僕が子どもたちに向けた作品も創るようになったのは、

          子どもを好きだったからではありません。というと、誤解されそうですね。

          もう少し、別の理由からだと言うのを、今日は書いてみます。

           

          よみしばい『アラジンと魔法のランプ』(C)Hironobu Hosokawa

           

          今でこそだいぶ慣れましたが、もともと僕は子どもが苦手でした。

          なぜかと言うと、僕が「子どもが苦手な子ども」だったからです。

          僕はクラスメイトの「子どもっぽさ」や「子ども同士のノリ」みたいなものが

          苦手な子どもでした。マセガキ+転校を重ねたことも関係していたと思います。

          そして、「子どもが苦手な子ども」のまま、僕は大人になりました。

           

          そんな自分が30歳を過ぎて、

          子どもたちに向けた演劇を創るようになった理由は二つ、あります。

           

          一つは、「子どもが苦手な子ども」だった自分が、

          子ども時代の楽しかった場所は劇場だったからです。

          単なる市民会館や県民文化ホールみたいな場所での上演だったと思いますが、

          例えば『大どろぼうホッツェンプロッツ』の人形劇を観に行った経験は、

          作品の内容は忘れても、今でも「楽しかったな」という記憶は残っています。

          もちろん年に何度も演劇を観に行けてたはずはありません。

          「子ども劇場」に入会してたとかではないから、おそらく年に一回か二回。

          それでも30を超えて、自分はなんでこんなに劇場という場所に惹かれるのかを

          考えた時、答えはそこにありました。

          子どもの時にとても楽しい思いをした場所だから。

           

          よみしばい『星の王子さま』ワークショップ

           

          もう一つの理由は、「子どもが苦手な子ども」だった僕ですが、

          いい年になったからか、自然と「子どもたちに優しい社会」を望むようになりました。

          自分のこの変化は、だいぶ予想外だったんですが、受け入れることにしました。

          たぶん、そういう社会は大人にも優しいだろうから。

           

          でも、苦手は苦手なんです。嫌いではないですよ。

          どう接していいのかわからない。ので苦手。

          だから「子どもたちに優しくしたいなあ」と思いつつも、

          どうしていいのかわからないので

          「子どもたちに優しくありたいなあ」と漠然と思うようになりました。

          わかっていただけますでしょうか、この違い。「したい」と「ありたい」。

           

          子どもたちを見ると思わず微笑んでしまうとか、

          泣いている子どもを見ると「あーどうしよう」となるとか、

          そういう視線をせめて注げるようになりたいと思ったのです。

          で、優しくありたいを目指した時、

          子どもたちに向けた創作を考えるようになりました。

           

          だから、「子どもとおとなにいっしょに楽しむ舞台」には、

          僕のようなかつて「子どもが苦手だった子ども」だった大人たちが

          来てくれないかなあと思ったりもします。

          僕は子どもたちに向けた作品を創ることで、

          自分の子ども時代と出会い直し、

          どんな大人として生きていくのかを考え続けています。

           

          劇場は、そんなこともできる場所なんです。

           

           

          役者紹介8人目:村上哲也→あきやまかおる

          2017.01.18 Wednesday

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            キャスト紹介もいよいよラスト!

            今回は、あきやまかおるさんを村上がご紹介いたします。

             

             

             

             

            かおるとの初共演はもう10年以上も前になる。

            にしすがも創造舎がオープンしてすぐの頃、

            倉迫演出の『サーカス物語』で出会った。

             

            サーカス一座の話で、オレが腹話術師、

            かおるはその人形役というコンビだったのだ。

            オレの膝の上にかおるがちょこんと座っているのが基本姿勢で、

            ケタケタ笑ったり、悲しそうにオレの目を覗きこんだり、

            そりゃもうホントに可愛いかった。

             

            その時の写真を載っけようかと思ったけど、

            かおるに怒られそうなのでやめとく(笑)

             

            その舞台では、二人でディアボロというジャグリングに挑戦したり、

            倉迫と初めて一緒にやった作品ということもあり、

            自分のターニングポイントとしても強烈に印象に残っている。

             

            かおるとはその後も、何年かごとに一緒にやる機会に恵まれ、

            今回の共演はかれこれ5回目くらいではなかろうか。

             

             

            (小林至と夫婦役というのも新鮮で面白い)

             

             

            しかし恐ろしいことに、あきやまかおるは全く変わらない。

            絶対的な魅力である唯一無二の声色はますます磨きがかかり、

            そのルックスも時の流れを感じさせない。バケモノだ。

            本人はフワフワした印象だが、

            自己管理や節制が徹底しているに違いない。

             

            そして今回感じるのは、

            その魅力にプラスして逞しさを兼ね備えていることだ。

            自分の進むべき指標を常に前へ前へと設定し、

            それに向かって突き進んでいるような、そんな逞しさ。

             

             

             

            あきやまかおるが今後どのような進化を遂げていくのか、

            一ファンとしてもとても楽しみだ。

            【吉祥寺公演まであと2日】吉祥寺探訪

            2017.01.18 Wednesday

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              村上です。

              初日に向けて、抜かりなしです!

               

              今日は劇場を出て、シアター周辺のオススメスポットを、

              吉祥寺在住14年目の村上がご紹介いたします。

               

               

               

              ◆「GARAGE 50」

              500円ピザの店。

              吉祥寺シアターでやると、女性陣が必ず一度は皆んなで買いに行ってる。

               

               

               

               

               

              ◆「SEINA CAFE」

              エスプレッソがメインのカフェ。

              ごはんメニューも充実。

              とてもくつろげる空間。

               

               

               

               

               

              ◆ 焼肉「しし屋」

              シアターからほんの10数メートル。

              ゆったりした店内でのんびり焼肉を楽しめる。

               

               

               

               

               

              ◆ 「吉祥寺GRILL」

              80年代の洋楽が流れる店内。

              肉料理と創作料理が楽しい。

              昨夜、制作チームとおじゃましました。

              美味かった〜!

               

               

               

               

              ◆ ラーメン「真風(まじ)」

              とんこつの名店。

              週末には長蛇の列も。

               

               

               

               

               

              ◆ ハンモック・カフェ「Hammock 2000」

              その名の通りハンモックでくつろぐカフェ。

              平日でも行列ができることもしばしば。

               

               

               

               

               

              ◆「TONY'S ピザ」

              シアターから少し離れた井の頭通りの向こう側。

              あの植木等が愛したピザ。

              近くには楳図かずおセンセイのお家もある。

               

               

               

               

               

              ◆ やきとり「いせや」

              言わずと知れた人気店。

              数年前にヨドバシの向こう側にできた北口店。

              本店や公園口店よりは混んでいない。

              村上もたまに昼間っから呑んでます…

               

               

               

               

              ◆「シアターカフェ」

              そしてやはりコチラ。

              シアター建物内にあるカフェ。

              今公演は指定席。

              開演ギリギリまでくつろぎたいならココ。

               

               

               

              さあ、初日まであと2日!

              21日13時の回と、千秋楽が残席僅かになってまいりました。

              ご予約まだの方はお早めに!

              お待ちしておりま〜す!!!

               

              役者紹介7人目:岩倉真彩→村上哲也(Theatre Ort)

              2017.01.18 Wednesday

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                役者紹介7人目は岩倉真彩が、
                Theatre Ortの村上哲也さんを紹介します。

                 

                村上哲也さん。


                帰り際にも関わらず、
                快く撮影に応じてくださいました!


                ご存知、村上さんは、
                とてもかっこいい俳優さんです!


                どこをとっても、どこから見ても、
                絵になるお方。


                演じていらっしゃるときの
                あの姿、あの声、
                なにからなにまで
                キレッキレのかっこよさ。


                そして普段の佇まいも素敵なのです。


                村上さんがすとん、といらっしゃると、
                気が引き締まると同時に、
                とっても安心してしまいます。


                私が初めて村上さんと
                共演させていただいたのは、
                たしか、2012年、『銀河鉄道の夜』の
                千石図書館での公演です。


                私はそれより以前に
                2010年の『熱帯樹』を観ていて、
                そのとき、村上さんがされていた役柄が
                とっても印象に残っていて…


                もしかして、怖い方なのかな?
                普段から、あの地面が揺れるような、
                轟くような声でお話されるのかな…? 


                と、初めてお会いするときは
                どきどきしたような記憶があります。


                もちろんそれは杞憂でした。


                実際はとても優しい方です!


                優しくて、穏やかで、
                スマートでストイック。
                クール、かつチャーミング。
                重厚だったり。軽やかだったり。


                私の、こんな役者に、
                こんな大人になりたいな、
                という憧れ要素の、
                かたまりのような方です!


                その『銀河鉄道の夜』、
                一昨年の『エルマーのぼうけん』、
                昨年の『仮装朗読劇  アラビアンナイト』
                を経て、また共演させていただけて、
                とてもうれしいです。


                今回も勉強させていただいています!

                 

                 




                今回の『アラビアンナイト』には、
                そんな村上さんのかっこよさ、
                あたたかさ、キュートさがいっぱいです。


                小屋入りしてからの舞台稽古で、
                私の好きなあのシーンが、
                より大好きな、たまらない感じに
                なってしまいました!


                ああ、言いたい…けど、がまん。
                早く、みなさまに観ていただきたいです!


                どうぞ、お楽しみに!!


                 

                アラビアンナイト演出ノート7 私の考える音楽劇

                2017.01.18 Wednesday

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                  倉迫です。

                  本日より吉祥寺シアターに入りました。

                  初めての劇場ですが、これまで客席で感じていた通り、いい空間ですね。

                  昨年の12月23日24日に立川で上演しての吉祥寺公演、

                  記憶が新しいうちの再演とあって、調整にも熱が入っています。

                   

                  今回の作品は「音楽劇」と銘打たれています。

                  僕が自分の作品に「音楽」と冠したことは、以前に一作品だけあります。

                  2013年と2014年に上演した、「音楽朗読劇『宮沢賢治のイーハトーボ』」です。

                   

                  2013年は洗足学園音楽大学のシルバーマウンテンで上演しました。

                  YouTubeで全編を視ることができます(いつのまにか視聴回数が4500回を超えてました!)

                  ピアノに篠原真先生、打楽器に古川玄一郎さんを迎えた幸せな公演でした。

                   

                   

                  同じ作品を、キャストを変えて2014年4月に、

                  こまばアゴラ劇場で劇団単独で企画・運営した

                  『ケンゲキ!(宮沢賢治演劇フェスティバル)』の中で再演しました。

                  こちらは予告編の映像をYouTubeで視られます。

                   

                   

                   

                  この作品は、その後、2014年8月にも再演。

                  そのときは古川玄一郎さんのみの演奏でした。

                   

                   

                  この『宮沢賢治のイーハトーボ』の経験をもとに、2年越しの熱望が実現させて、

                  古川さんとがっつり組んだのが、今回の『音楽劇 アラビアンナイト』です。

                   

                  今までの僕の演出作品にミュージカルやオペラはありますが、音楽劇はありません。

                  また、「子どもに見せたい舞台」シリーズでは俳優による生演奏が

                  ふんだんに織り込まれていましたが、音楽劇とは名乗りませんでした。

                   

                  なぜかと言うと、音楽劇と名乗るには、

                  「この人はすごい!」と僕が感じる音楽家による生演奏が、

                  俳優の演技と同じ比重で存在する必要があると考えていたからです。

                  ですので、僕の音楽劇は歌いません。

                  演奏と演技、あるいは奏でることと語ることが、

                  音においても、身体においても、交じり合うことを目指しています。

                   

                  古川さんの専門は、クラシックでもポップスでも無く、現代音楽。

                  昨年12月に行われた、戦後に作曲された現代音楽の演奏を競う

                  「第12回現代音楽演奏コンクール競楽12」で第3位に入賞しました。

                  音楽大学等の教育機関では即興演奏やJ.ケージ、S.ライヒの音楽に関する講義・講演も行っています。

                   

                   

                  【吉祥寺公演まであと3日】本日小屋入り!

                  2017.01.18 Wednesday

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                    劇団員・平です!

                    本日は、吉祥寺シアターへ、来たぞーーーー!!!

                     

                     

                    今週金曜から、

                    「音楽劇アラビアンナイト」in吉祥寺シアター

                    はじまります!!!

                     

                     

                    本日から吉祥寺シアター入り。

                    本日は仕込み(舞台セットを作る)でございます。

                    立川公演をやったばかりですからね、

                    みんな勝手知ったる感じで、あれよあれよと

                    舞台ができていきました。

                     

                    そして、今回は、、、

                    制作チームによる炊き出しが!!!!

                     

                     

                    お昼ご飯のマーボー丼!!!!

                    美味しいいいい!!!!!

                    Theatre Ort、「初」炊き出しかもしれません。

                    旅公演などでは、炊き出ししたりもしてますが、

                    東京で、劇場公演では「初」だと思います。

                    レンチンでない、あったかいものが食べられる幸せ☆

                    作っていただいたものを食べられる幸せ☆

                    美味しかったよーーーーー!!!!

                    炊き出し最高(ちなみに夕ご飯は生姜ごはんと、豚汁。最高。)。

                    元気になりますね。ごはん。

                     

                     

                    そして、

                    大物だらけの楽屋の様子。

                    どういうことだ。

                     

                     

                    吉祥寺シアター、

                    客席数は180と、立川よりもギュギュギュッと、小さくなっております。

                    より濃密に、よりパワーアップして、

                    アラビアンナイトの世界をお届けいたしますよ。

                    お客様のお越しを一同お待ちしております!!!!

                     

                     

                     

                    アラビアンナイト演出ノート6 隣のファンタジー

                    2017.01.17 Tuesday

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                      倉迫です。

                      いよいよ明日から吉祥寺シアターに入ります。

                      僕にとっては初の吉祥寺シアターでの公演です。

                       

                      さて、アラビアンナイトは現代的なジャンル分けでいうと、

                      ファンタジー小説集と言えると思います。

                      アラビアンナイトのファンタジー要素は主に二つ。

                      一つは「魔法」、もう一つは「ジン」の存在です。

                      ジンとは、精霊や魔物といった「超自然」の存在を指します。

                       

                       

                       

                      例えば、アラジンの魔法ランプに封じられている存在は、

                      翻訳によって「ランプの精(または精霊)」だったり、

                      「ランプの魔人(または魔神)」だったりしますが、

                      要するには「ランプの中の超自然的存在」です。

                      ディズニー映画の『アラジン』のランプの精の名前が

                      ジーニーなのはジンの単数男性形のジンニーから来ています。

                       

                      ただ、魔神というのは誤訳と言われることもあるようです。

                      イスラム教の世界で神はアッラーのみ。

                      他の存在に神という文字はつかないと言うのですね。

                       

                      でも、ジンはイスラム教が成立する前からアラブ世界にいて、

                      人々から崇拝されていた存在と言われています。

                      ジンとは原始的な多神教の神々の名残りではないかと推測されます。

                      それがイスラム教成立後に、人々の間になじみのあったジンを

                      イスラム教も無視することはできず、

                      人間と同じくアッラーが作った存在と秩序づけました。

                       

                      では、人間とジンはどちらが上なのでしょうか。

                      一般にジンは人間より優れた存在ですが、

                      ソロモン王には勝てないとされています。

                       

                       

                      なぜソロモン王には勝てないのか、

                      それはソロモン王が「知恵」の象徴だからです。

                      二つ上の絵のジンもソロモン王に封じられていたジンです。

                       

                      つまり、ジン(精霊や魔物)は人間の知恵によって御することができる存在であり、

                      人間がコミュニケーションを取ることができる存在なんです。

                      ジンと人間の知恵比べ、会話による丁々発止はアラビアンナイト名物の一つです。

                       

                      なので、僕から見ると、ジンは日本の妖怪に近い存在のように感じます。

                      それも「ゲゲゲの鬼太郎」に出てくるような、

                      人間とコミュニケーションすることができる妖怪たち。

                      ジンは人間の住む世界をちょっと広げる存在なんだなと思います。

                      ハリーポッターの魔法の世界のように、

                      目に見えない何かを人間の想像力が可視化した存在。

                      人間の住む世界と地続きの世界に棲む住人たち。

                       

                      人間の世界の隣にある「ファンタジー」の世界。

                      古来より、なぜ人間はファンタジーの物語を求めるのか。

                      それは人間の世界と拮抗する世界が目には見えないが在ることによって、

                      この宇宙のバランスは取れているという感覚を人間が持っているからではないかと、

                      僕は推測します。

                       

                      実は僕は子どもの頃、ファンタジーが苦手でした。
                      それよりも人間の心理や社会の現実に興味があったからです。
                      だから小説もそういう小説を好んで読んでいました。
                      しかし、大人になるにつれ、ファンタジーを求めるようになっていきました。
                      ファンタジーは「今、自分が生きている世界とつながっているが

                      普段は見えない世界が姿を現す」という現象だと僕は考えています。
                      そういう世界があることを無意識のうちに望んでいるのかもしれません。

                      なので、大人にこそファンタジーは必要だと僕は思っています。

                       

                      役者紹介6人目:竹原千恵(Theatre Ort)→岩倉真彩

                      2017.01.17 Tuesday

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                        役者紹介も残り少なくなってまいりました。
                        今回は、Theatre Ortの竹原千恵が、岩倉真彩(いわくら・まあや)さんをご紹介します。

                        アイスが大好き、まあやです。



                        まあやさんはこの座組で重要な任務を任されております。


                        若さ。


                        キラキラしています。
                        いつもキラキラをありがとう。

                        まあやさんは音大のミュージカル科を卒業しておりまして。
                        ミュージカルといったらダンス!
                        さすがです。魅力的。美しい。
                        ああいいなあ。
                        美しいっていいなあ。
                        私のイチオシの角度がありまして、たぶんブロマイドにしたら飛ぶように売れるんじゃないかと思います。
                        今回、その写真は撮り損ねました。
                        ごめんなさい。

                        ダンス以外ももちろん素敵ですよ。
                        見た目の姿や雰囲気は女性的なのですが、
                        今回の役柄はそうではなかったりするのです。
                        でもちゃんとピタッとはまるんですよね。
                        凛々しい。

                        (手前がまあやです、念のため)


                        あと、こんなことを言うと誤解されるかもしれませんが。

                        愛される。

                        カンパニーはもちろん、客席にも。
                        これは、舞台袖で見て感じることです。

                        媚びてる訳では決してなくて、
                        芝居でもなんでも真摯に向き合う姿勢とか、
                        まあやの人としての魅力そのものが
                        ぶぁ〜んと放出されて伝わっちゃうんだと思うのです。

                        今後、どんどん活躍が期待されるまあや。
                        どんどん売れっ子になって

                        「あぁ、まあやね。ともだちだけど?」

                        と自慢させてください。