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2018.12.19 Wednesday

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    『ケンゲキ!』に向けての決意=なぜ宮沢賢治なのか

    2014.03.21 Friday

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      ありし日の宮沢賢治

      主宰の倉迫です。
      Ort-d.dによる宮沢賢治をテーマにした演劇フェスティバル、
      『ケンゲキ! 宮沢賢治と演劇』の開幕まであと二週間を切りました。
      小さな演劇祭ですが、一団体が6つの演目を一挙に上演するのは、
      なかなかに大変なことですが、とても充実感を覚えながら進めております。
      その充実感の一端でも味わっていただけたらと
      「初日まで毎日ブログを更新しよう!」と決心しました。
      そこで今日はまずなぜ宮沢賢治をやろうと思ったのかをお話したいと思います。
      少し重たい話になりますが、正直なところから始めます。

      3年前の3.11以後、自分のなかでいちばん変わったことは、
      死への恐怖に蝕まれたことです。
      もちろん普段はそんなことを意識せずに生活していますが、
      ふとしたおりに生じる自分自身の傾向を見つめると、
      死への恐怖が意識下に刻印されたと感じます。

      でも、こんなふうに死への恐怖とともに生きるのが、
      人間の本来の生のあり方なのでしょうね。
      私たちの文明は私たちの生活環境から死を遠ざけることに成功してきました。
      人類史上、こんなことは稀です。
      病い、飢え、戦争、災害など、死への恐怖とどう付き合うかの実験を
      人類は物心両面で重ねてきました。
      それが科学であり宗教であり芸術でした。
      そして僕は、演劇は科学であり宗教であり芸術であると考えています。

      今の日本のある傾向を見ていると、
      自分の死がおそろしいから他者の死を望む、
      そう感じることが多々あります。
      自分が死の当事者にならないために

      他者を差し出す、
      まつりあげる、
      あるいは…叩きつぶす。

      演劇に生きる者として、
      その傾向にはなんとしても歯止めをかけなければならない、
      いえ、かけたいと強く思っています。
      そのためには「死への恐怖とともに生きる術」を考え、
      そして伝えなければいけないと決意しています。

      死への恐怖を反転させることで命を愛するようになる、
      こんなこと、昔から「メメントモリ(死を想え)」と
      言われてきたことではありますが、
      それが頭ではわかっても体感したことは
      3年前までありませんでした。 鈍感を恥じます。

      死への恐怖とともに生きるためには死を知らなければなりません。
      死を知るには死の当事者から話を聞くことです。
      だから人は死者の声を聞きたいと願います。

      死とは何か、そのほんとうのことが知りたい。
      それはつまり生きるとは何か、そのほんとうのことが知りたい。

      宮沢賢治はそのことを科学、宗教、芸術から強く考えた人だと思います。
      そして多くの劇作家たちもまたそこを目指してきたと思います。
      「宮沢賢治と演劇」をテーマにしたのはそのためです。
      しかし、まあ、途方も無い難題です。
      その難題にこの俳優たちやスタッフたちと臨むことに、
      今とても充実感を覚えております。
      あと二週間、頭を振り絞って考え続けたいと思います。

      こんなことを考えるのは今の日本ではマイノリティなのかもしれません。
      自分はマイノリティなのだということを
      この三年間、思い知らされてきました。
      でも「私もそれには興味ある!」という方、
      ぜひアゴラ(広場)という名の劇場に集っていただければ幸いです。
      よろしくお願いします。

      公演の詳細については劇団サイトをご覧下さい。



       

      新年のごあいさつ

      2014.01.04 Saturday

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        主宰の倉迫です。
        昨年末の8th tour『輪舞 ラ・ロンド』、盛況のうちに無事終了しました。
        ご来場いただきました皆様、応援してくださった皆様、ありがとうございました。

        学習院女子大学での『女子大生100年日記』と『輪舞』で、
        僕個人としてはあらたな境地を獲得できたように思います。
        2014年も変わらず精進を続けますので、
        皆様、あたたかいご支援をよろしくお願い申し上げます。

        新年は外部での活動が続きます。
        こちらもぜひ気にかけていただきますと幸いです。



        ○倉迫康史 演出

        洗足学園音楽大学ミュージカルコース・アトリエ公演
        ブロードウェイミュージカル『Into the woods』
        2月22日(土)〜3月2日(日) 溝の口・洗足学園ビッグマウス


        ○村上哲也 出演

        ユニークポイント 『新しい等高線』
        作・演出:山田裕幸
        3月11日(火)〜18日(火) 下北沢・シアター711


        ○平佐喜子 出演

        コマイぬ 『明日は天気』『わたしのお父さん』
        作:岸田國士/オノマリコ(趣向)
        演出:内堀優一(演劇企画ハッピー圏外)
        2月8日(土)〜11日(火) 仙川・森のテラス


        ○串山麻衣 出演

        東京イボンヌ 『ショパンの馬鹿!!!〜別れの夜〜』
         作:福島真也(東京イボンヌ)
        演出:さいじょうゆき(みどり人)
        3月18日(火)〜23日(日) 八幡山・ワーサルシアター


        ○倉迫康史 演出/串山麻衣 出演

        劇ツク・ワークショップ公演 「演目未定」
        1月25日(土)〜26日(日) 板橋・アトリエセンティオ



        Ort-d.dとしての公演は3月に所沢市立図書館椿峰分館、
        4月にこまばアゴラ劇場を予定しております。
        情報公開を楽しみにしていてください!

        2013年よりOrt-d.dは変わります

        2013.01.05 Saturday

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           Ort-d.d主宰の倉迫です。
          旧年中はたくさんのご声援やご支援をいただき、
          誠にありがとうございました。

          Ort-d.dは2007年に劇団化、準備期間をへて、
          2008年より公演活動を行ってまいりました。
          振り返ってみれば、現在までに劇団本公演として6回の公演を製作。

          1st『TEXT PLAY 源氏物語』(2008)
          2nd『源氏物語』再演(2008長野)
          3rd『AR』(2009)
          4th&5th『熱帯樹』(2010、2011)
          6th『夜と耳』(2012)

          さらに番外公演として下記の公演を実施。

          『サド侯爵夫人 第一幕』(2007名古屋)
          『Rock-a-bye,Baby』(2009アトリエ 演出:棚川寛子)
          『売り言葉』(2010アトリエ TPAMショーケース)
          『女中とアラスカ』(2011アトリエ)
          『銀河鉄道の夜』(2011〜)
          『星の王子さま』(2012〜)

          また、2009年以降2011年までの「子どもに見せたい舞台」を共催しました。

          『ドリトル先生と動物たち』(2009、2010)
          『ピノッキオ』(2010)
          『青い鳥』(2011)

          2007年から6年が過ぎ、劇団として今年で7年目に入ります。
          その間に2011.3.11の東日本大震災が起きました。
          このことによって私たちを取り巻く社会環境は大きく変わり、
          劇団もまた「なぜ演劇を行うのか」「どんな演劇を行うのか」とうことを、
          あらためて、そして今まで以上に厳しく自らに問いかけることになりました。

          2011年の混乱呆然を越え、
          昨年一年、劇団主宰としてそのことを考え続けた結果、
          僕は劇団の体制を今年から大きく変えることにしました。
          といっても、甘えや半端さを排除し、
          より演劇に真摯に取り組むようにしていくだけのことです。

          その手始めとして、今年3月に札幌のシアターZOOと下北沢駅前劇場で
          『わが友ヒットラー』を上演します。
          公演の詳細については近々、発表いたします。

          Ort-d.dは安住することなく、集団としての更新に挑み続けます。
          2013年もTheatre Company Ort-d.dをよろしくお願いします。






          6年目の子どもに見せたい舞台

          2012.06.04 Monday

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            主宰の倉迫です。 『ドリトル先生と動物たち』の台本と演出を担当しています。 
            桐蔭学園での公演が先月終わり、 
            今週末は公益財団法人 荒川区芸術文化振興財団のお招きで、
            日暮里サニーホールにて公演を行います。 

            2009年の夏に初演された『ドリトル先生と動物たち』は、
            僕にとってエポックメイキングな作品でした。 
            子どもに見せたい舞台シリーズ3年目の作品として企画されましたが、
            その年に初めて「0歳児をふくむ未就学児童の観劇をOK」にできました。
            なぜそうしたのか、当時僕は自分のブログにこう書きました。


            当日の制作の仕事は大変になりますが、
            小さなお子様たちにも、
            そしてそのお父さんお母さんにも
            演劇を楽しむ機会を持ってもらいたいと思ったからです。
            もちろん、本番中に泣いたり、声をあげてしまったりすることはあるかと思います。
            当然です、ちっちゃいんだもの。
            0歳児からおじいちゃんおばあちゃんが一つの場所に集まって
            同じお芝居を楽しんでいる、その状況を観客の皆様が受け入れ、
            共にその場にいることを尊重していただければと願っております。


            この願いは実現し、それから毎年、0歳児からご観劇いただいています。
            大人のお客様方のあたたかい視線のおかげと感謝しています。

            ちなみにその当時、小学校2年生だった上の娘が絵日記に舞台の感想を
            書いてくれました。そのときの絵がこれ。


            どんな舞台美術だったのか、想像つくでしょうか…?


            実を言うと、子どもに見せたい舞台シリーズは3年目で
            一区切りついてしまうかもしれませんでした。
            (だいたいどんな企画も3年間で一つのタームなものですから)
            絶対に終わらせたくないと思って創ったのがこのドリトル先生です。
             おかげさまで子どもに見せたい舞台シリーズは今年で6年目を迎え、
             『ドリトル先生と動物たち』は再演を重ねる作品となりました。

            そんな感慨を持ちながら、より進化した企画・作品にしようと日々、
            俳優スタッフ一同、奮闘しております。
            今年もなにとぞ応援と激励をよろしくお願いします。
            日暮里サニーホールでの公演、夜の回はまだ予約できます。
            8月のあうるすぽっとでの公演(8月10日〜16日)は都合がつかないかもという方、
            ぜひ日暮里にご来場ください。
            以前の公演を観た方も、キャストや演出・演奏も変わっているので、
            楽しめることと思います。ぜひ作品の成長をご期待ください!

            +++++
            日暮里サニーホール公演
             2012年6月10日(日) 12時開演(11時30分開場) / 17時開演(16時30分開場)
             料金 大人:1,500円 子ども:1,000円(中学生以下) 3歳未満無料 0歳から入場可

            【チケット取り扱い】
             ■町屋文化センター:03-3802-7111
             ■日暮里サニーホール:03-3807-3211
             ■ラボンヌ・オカモト:03-3801-4725

            【会場】日暮里サニーホール
            (東京都荒川区東日暮里5-50-5 ホテルラングウッド4階) TEL:03-3807-3211
             ※JR・京成 日暮里駅前より徒歩2分

            【主催】(公財)荒川区芸術文化振興財団
            【共催】荒川区

            2011年度に向けて

            2011.04.02 Saturday

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              Ort-d.d主宰の倉迫です。
              4月となり、ようやく暖かさが期待できる日々が近づいてきました。
              しかし、東日本大震災で被害にあわれた方、原発事故の影響下にある方を思うと、
              まったく穏やかな気持ちになれないのが正直なところですが、
              それでも私たちは、自らの日々を前向きに生き抜いていきたいと考えています。

              私たちOrt-d.dは劇団=演劇を創作する集団です。
              私たちは、未曾有の大災害に見舞われ、
              そして今もまだ深刻な人災が進行しているこの国で、演劇を真摯に創り続けます。
              演劇を意識的にも無意識的にも必要としている観客の皆様と劇場で街角で出会うために。
              そして人々と生きることを共に考えていくために。


              【2011年度の公演予定】

              5月 『女中たち』(ジャン・ジュネ)『いわばアラスカ』(ハロルド・ピンター)
              8月 子どもに見せたい舞台vol.5『青い鳥』(モーリス・メーテルリンク)
              10月 『熱帯樹』(三島由紀夫)


              電力や会場の安全性など物理的な諸問題が山積しており、
              公演の詳細はそれらの問題がクリアになった段階で発表していきます。ご了承ください。
              なお、5月公演は7日(土)8日(日)14日(土)15日(日)の17時から『女中たち』を、
              19時30分から『いわばアラスカ』の上演を予定しております。
              ご興味のある方はスケジュールだけでも押さえておいていただけると幸いです。
              早急に詳細整えまして、発表いたします。

              上記の作品の他に、子ども向け作品として上演時間30分の『銀河鉄道の夜』を
              5月下旬から6月中旬にかけて創作。
              児童施設などからお声がかかれば、いつでも上演できるようにスタンバイしておきます。
              子どもたちの笑顔や真剣なまなざしに今とても触れたいです。

              2011年3月11日以降の日本で私たちもまた観客の皆様を必要としています。
              今年度もどうぞよろしくお願いいたします。